今頃の時期にハイキングやキャンプに行くとマダニに刺されることがあります。
『ホクロが急にできた』と来院される方もいらっしゃいます。
マダニは刺した後1週間以上、血を吸い続けます。
そのために刺してから落ちないように接着剤のようなものを出しますが、3日以上たつと固まって強くくっついてしまうので無理に取ろうとするとマダニの口が切れて皮膚の中に残りずっと腫れたままになります。
3日以上たったマダニでは無理に引っ張るとマダニの組織が体に残るので局所麻酔をして切除して縫合するのが望ましいと言われていました。
当院でも以前はそのようにして取り除いていましたが、
最近時間がたって固着したマダニも取る方法が発見されました!
当院では来院された後マダニにあるものを塗り、サランラップを貼って1時間以上そのままにしておきます。
するとおそらくマダニの接着剤が収縮するためそのまま取り除くことができます。
錆びて取れないネジでも、ネジが小さくなれば抜けるのと同じと考えています。
刺されてすぐ抜いたマダニの口 ちゃんと抜けている
刺されて数日経っていたので接着剤(セメント物質)を収縮させて抜いたマダニ
口の周りに半透明な接着剤がくっついているのがわかる。
この三本のうち真ん中が欠けていると皮膚に残っていると判断します。
マダニに刺された場合は取らずにそのまま来院してください。
また、すでにマダニを取ってしまった場合は虫をお持ちください、顕微鏡で見れば口が残っているかどうかわかりますので
(虫が潰れていてわからないこともありますが・・・)