蚊は血を吸うときに数種類の唾液物質(痛くないように麻酔薬や吸っている血を固まらないようにするもの)を注入します。
乳児から幼児期に刺されるとそれらの毒物に過敏反応が起こり刺された部分が硬く腫れます。(遅延型)
しかし、小学生以降に何度も刺されると免疫が虫の毒を勉強してすぐに中和できる様になり蕁麻疹の様に柔らかく盛り上がりすぐに消える様になります。(即時型)
子供の虫刺されで来院されたご両親はすでに何度も蚊に刺されて即時型のみになっていますので自分の虫刺されですごく腫れるのを経験していません。
刺されて硬く腫れた子供の皮膚を見て特殊な虫に刺されたと思い来院されますが、アカイエ蚊もしくはヒトスジシマ蚊によるものです。
注:蚊に刺されると必ず全身に熱が出て、刺された場所が全て傷痕になる場合は特殊な重篤な病気ですので早急に来院ください(とても稀です)。(蚊刺過敏症)